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我流読書体力向上方法

今回は読書体力について書いていきます。

このブログ、読書がテーマなのに読書の話題少ないからね…

目次

読書体力とは

明確に辞書に定義があるというよりは読書家の間で共有されている「読書を続ける力」のことを読書体力と呼ぶようです。

読書というのは「本を開いたら自然と内容が頭に入ってくる」ということはありません。本に印刷された文字列を解読して、内容を頭に入れる作業をします。

当然難しい本なら時間がかかりますし、簡単な本ならスラスラ読めます。

これらの読書を継続・維持できる力を読書体力と呼ぶことにします。読書体力がなければ読書を15分しか続けられない・まったく読書できない、あれば30分・1時間以上などある程度読書を続けられると考えます。

簡単な本と難しい本

私の体感では、小説やライトノベルなら一晩で100ページも余裕です。しかしながら、難解なビジネス書では一日に10ページ読めたら良いほうです。

一般に知っている単語を確認するだけの読書なら早く読めます。単語を見るだけで意味が頭に入ってくるからです。

しかしながら、未知の単語の概念をロジックで解読しながら探索するような分厚いビジネス書だと頭を総動員して意味を確認する作業が連続するので読むのに時間がかかるし、読める量も減ります。

ここで注意すべきは、一日に何ページ読書したかは確かに重要ですが、重要でない息抜きの小説を週に5冊読むのと、何とかして週にビジネス書の半分を読むことを同じ土俵で比べてはいけないということです。

ページ数に気を取られて簡単な本だけ読んで安心感を得ているのはもったいないです。難解なビジネス書の知識は小説を10冊読んでも得られません。時間をかけてでもそうした新しい有用な知識の取得はしておいたほうがよいでしょう。

難しい本も読めたらいいよね

一日にどのくらい読書するのが普通なのか

以下の文献では一日の読書時間は約15分から30分の間というのが平均とあります。0分から15分刻みで7段階評定とあるので、値が1なら0分から15分、2なら15分から30分と考えられます。

〔……〕④「あなたの読書時間は平均すると,1日で約何分くらいですか?」(0分から15分刻みで7段階評定),

〔……〕④の平均値(SD)は1.95(1.63)〔……〕

平山祐一郎, 大学生の読書量の分析, 東京家政大学研究紀要 第44集(1),2004,pp.117~125

つまり30分も読書できていれば大体平均的な読書量と考えてよいでしょう。大学生の話なので小学校・中学校というよりは、ある程度難しい概念が理解できる高校生以上なら一日30分というのを当てはめてよさそうと今回は考えます。

普通に考えても30分くらい毎日読書できたら有意義だろうね

私見『難しい本は毎日30分読むのもつらい』

私は読書の有用性は理解していますが、読書体力があるほうではありません。夜に30分ビジネス書を読むのもつらいです。

そうした人間でも毎日読書したい、つまり読書自体は楽しくないけど読書すべきだから読書しているような人間でも平均くらいの時間読書する方法はないものか。できるならビジネス書を30分読みたい。

私は長年それを考えてきました。そして最近効果がありそうな方法を見つけたのでそれについてこれから書いていきます。

国語のテストは集中できますよね?【2ページ集中細切れ読書】

その方法というのが「2ページ集中細切れ読書」です。

やり方はビジネス書の2ページを国語のテストのような感覚で読む、というものです。

学生時代の国語のテストではビジネス書1ページから2ページくらいの情報を解読するようなことをしますよね。

私見ですが、どうも普通の人間(つまり読書が好きだから読書するような読書に適性がある人間ではない人)には国語のテストの分量くらいが一度に集中できる読書量っぽいです。

スマホで見るネットニュースや誰かのブログの分量も1つの記事で1000文字ちょっとです。これはビジネス書2ページ程度に相当します。

つまり私たちが日ごろ読みなれている媒体や小さいころから取り組んできたテスト、それらの文字情報取得の単位は大体ビジネス書2ページくらいということです。

つまりこのくらいの量が比較的ストレスなく集中できる一回の読書量の単位と考えられます。

個人差はあるだろうけどね

一度に難解なビジネス書を50ページくらい理解しようとするからパンクするのです。

2ページに集中して、読んだら休憩。またまっさらな気持ちで次の2ページを読む。これを繰り返します。

一度に10ページ読もうとするより、2ページを5回繰り返したほうが続けやすいですし、頭の疲労が軽減されると私は感じています。しかも国語のテストのように「解読」していますから理解も深くなります。

私は健康のために毎日踏み台昇降運動を一時間以上していますが、この時間中に読書できないことが悩みでした。

運動すると脳の酸素が減ってしまうためか読書に集中できなかったのです。運動中はテレビを見るくらいしかできずもったいないなと感じていました。

しかしながらこの「2ページ集中細切れ読書」を運動中に実行してみたところ、どうにか運動中にも30分程度は読書できています。

私見ですが、どうも情報を細切れにしてそこに脳の処理を集中させることで、一度に漠然と何でもありの情報の海を理解するより、脳の体力消費が減って運動中の少ない読書体力でも対応できているのではないかと思われます。

読書は2ページに集中する

今回は「2ページ集中細切れ読書」について書きました。

読書ができているならもっと読書できるようになりたいとは思わないはずです。

読書が続かないからもっと読書できたらいいなと考えます。そういう時に今回の話を思い出していただければな、と思います。

また効果には個人差があります。今回の手法がうまくいかないこともあるというのはご理解ください。

集中しないとビジネス書は読めないことには変わりはないけど、その負担を少しでも減らす方法です

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