今回は生活を送るうえでなかなか前に進まないときに陥る「量を増やして一安心」という罠について書いていきます。
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でも時には愚直に量をこなさないといけないときもあるんじゃないの?
それも一理あるんだけど、これから言うような状況ではそうとも言い切れないんだ。それを解説していきます。
ネット検索とメジャーリーグと小学生の話
例えばアイディアが出ないときに一生懸命インターネットの検索バーに検索ワードを打ち込みまくるときなんかは、ちょっと立ち止まったほうがいいんじゃないか、というのが私の考えです。
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でもたくさん調べないといい情報は得られないんじゃないの?
そういう考えもわかるんだけど、要するにたくさん調べるって「情報ガチャ」をたくさん引いてるだけなんだよね。
いろいろなワードで検索をかけて、いい情報が検索一覧に出てきたらレアキャラゲットみたいな。
アルバイトと正社員の違いみたいな視点で考えてみます。
すると情報ガチャはお金が足りないから単純作業のアルバイトの量を増やす、みたいな状況に似ています。
お金を得るためにアルバイトの量を増やすのは大切ですけど以下の問題もあります。
- 24時間に時給を掛け算した金額までしか収入が増えない
- アルバイトの立場では経営視点のビジネススキルが身に付きにくい
アルバイトは基本的に正社員ほど給料がもらえません。24時間に最低賃金にちょっと色を付けたくらいの金額を掛け算した金額が最大所得です。
またアルバイトは替えのきく人材なので最低限の仕事のやり方は身に付きますが、それ以上の経営にかかわるような意思決定をサポートするようなスキルは身に付きません。替えのきく人材に社運を託すようなスキルを身につけさせても辞めたら投資効果がなくなるので重要な本質的なスキルは与えられることはありません。
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話はわかるけどそれが情報ガチャとどう関係するのさ?
情報ガチャも基本的に「量」だけの仕事だからです。
情報ガチャは関係ありそうな内容からキーワードを想像してたくさんの情報を集めて当たりを引くまで粘っているだけです。
情報ガチャを引いている間は検索する本人のスキルは伸びません。
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検索結果を吟味する過程で知識は増えるんじゃないの?
知識は大切ですがそれは体を鍛えないで小学生が木製バットでメジャーリーグでホームランを打とうとするみたいなものです。ホームランを打つには選球眼や配球予想も大事ですけど、何より大きな体と強靭な筋力がないとどうにもなりません。小さな体では打球を飛ばせる距離に限界があり、どうしても外野席まで打球が飛びません。
情報ガチャでは大本になる教養や業界知識、頭の運び方などが育たないので、結局ヒットは打てても打球は遅いのでアウトになりやすいですし、ホームランなど夢のまた夢です。
情報ガチャを引くにしても目的と仮説は必要ですし、その大本になる対象の深い知識や広い一般知識がないとただ量だけこなして単純作業をしているだけになり、成長もなければ、次もありません。
どうすれば少ない労力で当たりをたくさん引くことができるのかということを考えないと、寝ないでガチャを引き続けてようやく人並みですみたいな状況に居続けることになってしまうのです。
小学生だってメジャーリーグの打席に無限に立ち続ければ一本や二本の偶然のヒットは打てるでしょう。でもそれではいけないのです。自分の打席に立てる機会は限りがあり、その中でたくさんのヒットを打たねばいけません。
そういう時大事なのが、「成長」という視点です。
行き詰ったら自分の現在の能力ではそこが限界なのかもしれません
行き詰ると焦ります。焦ると当たりが欲しくなって量を増やすことで安心します。大切な何かを犠牲にしてたくさん量をこなすのは簡単です。
しかしそれでいいのでしょうか?
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量をこなすのはその場しのぎになる危険もあるわけね
練習量の絶対量が必要というのはもっともです。しかしながら単純作業の量を増やしても成長がないので、いつまでも少ない労力でたくさん当たりを引くことができません。
この効率化ができないといつまでも生活は楽になりません。そしてそれを可能にするのが「成長」なのです。
アルバイトを否定しているわけではありません。私も学生時代にアルバイトをしたことがありましたが、働く上での大事な基礎力は教えてもらいました。考えてから動くとか、作業の指示を聞いたときはこれでよいのか教えてくれた上司の方に見せてみてOKをもらってから作業するとか。
しかしながらそこまでです。どうしてそういう指示が出されるのか、経営側の考え方はブラックボックスで、指示された作業を怒られずに完璧にやることしか許されません。どうせなら経営側に自分が回って、もっと大きく稼ぎたいです。少なくても私は。
そうなると成長を考える必要があります。
行き詰ったら焦らずに自分が成長するようなことをする
難しいことではないと思います。焦って量を増やしているような感覚はわかるでしょうから、そうなったら量を増やすのをやめて、本を読むなり、趣味の時間をきちんと確保するなりすればいいだけです。
基本は本を読んでみるといいんじゃないでしょうか。著者の一生分のメソッドなり考え方が本一冊読めばある程度わかるのはすごいことです。
そうして多様な視点を身に着ければ、ガチャを引いていただけの状況よりは効率化のアイディアを得られます。
本を読むのも一種のガチャですが、検索よりは成長するでしょう。無料のネット記事よりお金を出して得た情報のほうが成長します。有料級の情報がまとまっているのが本という媒体なんですから。
無料の情報ガチャより有料のガチャを引いたほうがレアキャラが出やすいですよね。そして上に行くにはレアキャラが必要です。
もっと自分の人生を研究してください。情報を集めて、仮説を立てて、実験してみて、良いなら取り入れる、失敗ならもっとよくする方法を考える。もちろんアイディアの源泉になる教養も忘れずに摂取する。
それに休むのも大事です。寝るのも大事。頭がはっきりしていないと何もできません。鋭い視点は眠い頭では降ってきません。量よりも質を上げることで効率化は少しずつ進みます。0.8の仕事2回より、1.3の仕事1回のほうが人生は前に進みます。
まとめ【情報ガチャで量だけこなすよりは、当たりを引く確率そのものを増やす】
今回は行き詰ったら量を増やしたくなるところをぐっと我慢して、成長に時間を割り振ってあげることで、最終的に人生を前に進めてみてはいかがでしょうか、という話をしました。
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まあ言いたいことはなんとなくわかったよ
意外に大事な読書。忙しさで考える余裕のない生活も時には人生に必要ですが、量だけこなしているだけでは前に進んでいかないのも事実。
ちょっと時間配分を変えてみてはいかかでしょうか。