MENU

寝る前は効率を求めない【シングルタスクの方が1%確実に改善する】

夜は一人の時間が持てる数少ない機会です。

そんなときはゆっくり休みたいよね

でもせっかく時間ができたんだからあれもこれもやりたいと思います。

しかしそういうときこそ効率を求めないほうが良さそうだという話をします。

目次

音楽を聴きながら本を読むのは無理

人間の脳は同じ部位を同時に使うことができないようです。

こうした行動を続けているとマルチタスクをしているような気分にはなるものの、現実には、脳は一度に2つ以上のことに集中できない。

「…ただ、その2つのタスクが脳の同じ部位を使わない場合は例外となる」

デボラ・ザック(著), 栗木さつき(訳), SINGLE TASK 一点集中術ー「シングルタスクの原則」ですべてに成果が最大になる, ダイヤモンド社, 2017.

つまり歌詞を聴きながら、本を読むことは残念ながらできません。これは同時に言語の使用を複数の対象に向けようとするからです。

実際に試してみるとよくわかるよ

旋律を聴きながら本を読むことはできても、歌詞の意味を感じながら本を読むことはできないはずです。

これでは魅力的な歌詞に共感することも、本から有益な情報を得ることも、本を読んだ内容から有益なことを考えることも、すべて中途半端になってしまいます。

前に進むには1以上のインプットが必要

1という数値を考えてみましょう。

掛け算をしてこの1を増やすことを考えます。そうするとどんな数を掛け算すればいいでしょうか?

1以上の数を掛ければいいんじゃない?

その通り。ある数を掛け算で増やすには1以上の数を掛けなければいけません。これが0.6とかだと元の数はどんどん小さくなっていきます。

この現象は上の中途半端なインプットに似ています。中途半端なインプット、つまり何かをやりながら何かをすることで得られるものは0.6とか0.7に相当するインプットです。2回足せば確かに1を超えるのですが、人生を前に進める力はありません。

人生を前に進めるのは掛け算に近いのです。色々な現象を一気に増やす。そんなイメージです。すると1以上のものを掛ける必要があります。1以上のインプットとは何でしょうか?

つまり1点集中で得られたものってこと?

そう。集中して得られた質の高いもの。そういうものが手に入れば、それは色々なところに波及して、全体を増やす。

少なくても、人生を前に進めるようなものは今まで無かったような気付きだと私は感じているんだよね。そういうものはやっぱり集中して得られた質の高いものだと思うんだ。

この1以上の数を掛け算するという考え方は次の書籍から考えました。

もし毎日一パーセントよくなったら、一年後には三七倍よくなるだろう。逆に、毎日一パーセント悪くなったら、一年後にはゼロ近くになってしまう。

ジェームズ。クリアー(著), 牛原眞弓(訳), ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣, パンローリング株式会社, 2019.

私はこの考え方が気に入っています。ただし、1パーセント良くするのはマルチタスクと相性が悪いということです。

寝る前に休むもの大事

注意したいのは、休むのも大事だということ。エネルギーがないのに無理して勉強しようとすると、それは負債になってしまいます。

エネルギーがないのに前借するってことだね

肥料がない土からは良い作物が収穫できないように、頭にもある程度エネルギーがないと良いインプットは得られないんだ。

そして肥料を増やすには、じっとして頭を休める必要がある。本を読んでインプットが増えてもエネルギーで借金をしていると長期的にエネルギー不足でうまくいかないんだよね。

じっとしてたら色々考えちゃうんじゃない?

これはどっちでもいいんだけど、ちょっとコツがあるよ。

一つ目が「瞑想する」のを真似てみるということ。じっとして雑念が湧いてきたら、それをとりあえず今は考えないと脇に置くようなやり方だね。

でもこれって結局頭を使う感じもするんだ。コツをつかむまで時間もかかる。だから次の方法もおススメだよ。

二つ目が「ぼーっとテレビやYouTubeを観る」というもの。

なんかだらけているだけのような気もするけど…

実はこれ、頭を休めているともとれるんだよね。あまり深く考えずにテレビや動画コンテンツに頭を向けていると、その間は不安なこととか人生の悩みに頭を使うとかから離れているんだ。すると頭は休まっているんだよね。

だから寝る前にあまり考えずに動画を観るとかテレビを観るとかは案外理にかなっているともとれるんだ。もちろん観すぎてブルーライトを大量に目に入れない範囲でね。

音楽を聴くのもいいよ。その時は音楽を聴きながら本を読むとか効率を考えずに、音楽に身を任せてみてね。その方が音楽に癒されるという成果が得やすくなるから。そっちの方が癒されるという項目が1以上のインプットになるよ。

エネルギーが溜まれば脳は勝手に建設的なことを考え始める

夜に無理に有意義なことを考えようとする必要はありません。脳は普段から色々なことを考えています。

脳が十分休まれば、脳は勝手に建設的なことを考え始めます。

疲れていると感じるなら、まず休むことを優先しましょう。休んでからでも遅くはないし、休まないで辛い思考に耐えてばかりいると、結局エネルギー不足で長期的に前に進むのが難しくなります。

休むことにもちゃんと意味があるよ

寝る前は効率を求めない

寝る前は勉強するなら勉強に集中する、癒されるなら癒される、そういうメリハリが大事です。癒されながら勉強もするみたいなことをすると結局得るものが中途半端になって、前に進むのが遅くなります。

結局効率を最大にするためにシングルタスクをおすすめしている話になりますが、マルチタスクで効率を上げようとすると問題が起きるケースもあります。音楽を聴きながら本を読む例でそれはお話ししました。

寝る前になんかスッキリ一日が終わらないと感じているならお試しあれ。

休むときはちゃんと休んで次の日も頑張ろう!

目次