今回は急に忙しくなった時にうろたえなくていいという話をします。
急に忙しくなるときってあるよね
それに対して私は最近こう考えることにしています。
忙しいのはそれまで見えていなかったものが単純に見えるようになっただけ。なくても生活できていたものなんだからそんなに焦らなくていい。
やることが見えるようになったなら、新しいやり方や考え方を発見する苦痛を受けなくて済みます。もう見つけたんだから。そういうときは淡々とそれを時間で引き延ばして粛々と作業すればいいだけです。
原始時代にも半導体を作るやり方はあった【見えていなかっただけ】
例えば原始時代は狩猟で生活を営んでいました。
そういう時代には半導体を作り出す方法はわかっていませんでした。狩猟をいかにうまくやるか。それがすべてだったでしょう。
しかし、原始時代でも、必要な機械を持って行って、適切な材料を投入して、適切な人材が機械を操作すれば半導体は作成できるでしょう。
問題は「やり方が見えているかどうか」というだけの話です。
「Dr.STONE」という週刊少年ジャンプのマンガ作品があります。あれもこの話に繋がります。
稲垣理一郎 (著), Boichi (著), 『Dr.STONE』, 株式会社 集英社, 2017年～2022年.
何かができるかどうかは、やり方が見えているかどうかってこと？
そういうこと。
急に忙しくなったのはなぜか
- いきなり仕事を割り当てられる
- 急に作業を中断させられる
- 自分の許容量から溢れるような仕事量を押し付けられる
こういうとき普通はうろたえて、苦痛を感じます。
つらい時間だよね
でもここまで話してきたように、こういう忙しさの原因は、いきなり誰かが意地悪してきたということもあるでしょうけど、多くの場合、そこにあったけど見えていなかったものが見えるようになっただけという問題かもしれません。
いきなりやることになった作業はそれまで世界に存在していたはずです。
それが見えるようになってしまったから、仕事になって自分のところにやってきた。
うろたえていきなり全部を短時間でやろうとしなくていいのです。企業の新製品の研究ではないでしょう（企業の研究活動だとデスマーチをこなさなければいけないかもしれませんが…）。いきなり全部が見えたから、仕事量が一気に増えて（何が仕事か認識できるようになって）、そういうときに「短時間でやればやるほど良い」と考えると、無理をすることでなんとなく安心するというロジックに偏りがちです。
このブログで何度も取り上げていますが、短期的に無理をしても、進んでいるうちに新しいものが見えてきて、また無理をしなければいけなくなります。
上司がかなり先の先を見ている場合、短期的に無理をして褒められても、次の無理をする題材を小出しに強制されるだけです。
見つかったからすぐやらなければいけないわけではありません。
見つかったときにすぐやろうとするから、もともと準備していたエネルギーで足りなくなってつらいと感じているだけです。
時間をうまく使おう！
そういうときは時間を使いましょう。作業時間を見積もって、自分の時間に割り当てて、あとは作業するだけです。
見えていなかったものが見えたとしても、今まで見えていなくても生活できていたはずです。まずは落ち着きましょう。すぐやって、有利になるのも大事ですが、短距離走は連続で走り続けることはできません。
誰かと作業を分担してもいいです。物理的に一人ではその期間に解決できないこともあります。それでもやれと言われているなら、上を疑いましょう。常に正しい、誠実な要求が上から降ってくるということは稀です。
今まで見えていなくて生活できていたなら、なくても生きていける
なくても生活できていたものなら、なくても生きていけます。ないと生きていけなくなるような大きな問題でも、猶予期間はあるでしょう。しかももうやることは見えています。
そういうきは、ちょっとずつ変化させていきましょう。時間をこまめに使って。
見えたからすぐやるという単純なロジックだけ見ていると、速くやったほうがいいというロジックと合わさって、自分を大事にする、自分を守るという視点が抜け落ちる可能性があります。それを抜け落とさないでください。どうせ今見えているものを急いでやっても、次のものは進んでいればすぐ見えてきます。無理しても、次の無理がやってきて、最終的に疲れ果てたら捨てられるだけです。
なくても生きていけたものを無理してこなす必要はありません。時間で平らに均しましょう。見つかったものはもう見つける必要はないので、あとは単純作業です。タスクリストに入れて、無理せずこなしましょう。
そこにあるものはたくさんあって、それが見えていないだけだよ
見つけたら、無理せず作業しましょう。
